むち打ち3
こんにちは!
堺市北区のらっく整体整骨院の田中です。前回はむち打ち損傷:根症状型の検査法についてお話ししました。
今回はその続きで治療法について。
その前に前回のおさらいを。
- 40代、男性
- 昨日サーフィン、に行って、波打ち際で転倒し、上下がわからない中、揉みくちゃにされた
- 波が高く荒い日
- 至る所を捻られた感覚がある
- 裂傷や打撲はない
- 当日は痛いなぐらいだったが、翌日に耐えられない痛み
- 首が回しづらい
- 腕が挙がらない
- 腰が曲げづらい
- 腕が痺れている
- 肩、背中に痛みがある
- 腰部に対して検査した結果、腰椎捻挫が一番疑わしい
- スパーリングテスト、ジャクソンテスト陽性
- 頸部に対して検査した結果、頚椎部神経根圧迫症状の疑いがある
- 頚椎のC5~C7での損傷時に見られる圧迫症状を呈している
…といったものでした。
首や腕を動かすと痛みが増強し、歩くと腰に響くという事なので、普段行う姿勢分析は行わずにすぐにベッドに横になってもらい治療に入ります。
まずは腰椎捻挫に対してアプローチ法について。
損傷部位には、まだ炎症しているため若干の熱感があるのでその周辺の筋肉の弛緩を優先します。
ですが、ピンポイントにそこだけを手技にて弛緩する事は疼痛による筋性防御から難しいので足裏から徐々に緩めていきます。
そして弛緩した事が確認された段階で疼痛がでない程度にストレッチをかけ関節を拡げます。
次に患部に対して超音波療法を施します。
これは痛みの抑制、筋スパズムの弛緩、拘縮の緩解と関節可動域の拡大、代謝機能の促進を促す為に行います。
次に頸部に対するアプローチ法は、
やはり近辺の筋肉の弛緩、関節可動域の拡大を目指していき、神経根の圧迫を除去する手技を行います。
それと共に肩外転を支配する腋窩神経を刺激する為に腋窩から指圧しながら肩の外転運動を痛みが増強し過ぎない所まで行います。
その後、腰部と同様に超音波療法を行います。
ただこの時、炎症はしていないので、首を回旋しながら超音波を施しました。
超音波の効能で関節可動域の拡大がありますが、こうする事でより多く関節の動きを得れる効果があります。
治療終了時に
腰部の運動痛、頸部の運動痛と肩・肩甲骨の疼痛のでる可動域を再確認したところ、腰部に至っては歩く事に支障がない程度に疼痛が治りました。
頸部に対しては運動痛は軽減されたが、肩・肩甲骨の外転可動域は若干増加したが、外転による神経痛はまだまだ痛いという結果でした。
この治療法を継続して行った結果、現在は腰部、頸部に疼痛はなく、肩は耳の横まで外転が可能になりました。
ただ、外転時に肩甲骨外側上部に神経痛がまだある状態です。
神経根圧迫症状は治療に根気がいる症例なので今後もより良い治療法を施していき完治に繋げたいと思います。
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