腰椎の分離滑り症
こんにちは!堺市北区の整骨院、らっく整体整骨院の田中です!
今日のブログは、、
腰の痛みに代表される症例として
最も多く、皆さんも良く聞くのが
「腰椎椎間板ヘルニア」
だと思います。
「腰椎」という、
連なった骨と骨の間(関節)にある”椎間板”が
圧力などの影響を受けてつぶれ、
神経を圧迫し発生します。
腰や足の、痛みや痺れが主な症状です。
ただ腰の痛みで発生するのは
「腰椎ヘルニア」だけではありません。
この記事の表題でもある
「腰椎分離すべり症」も
“腰の痛み”の原因として発生しやすいです。
■腰椎分離すべり症とは?
そもそも、腰椎分離すべり症とはなにか?
ですが
「分離症」と「すべり症」
の大まかに2つに分けて考えられています。
・「分離症」
分離症になりやすい年齢層としては
比較的若い世代(中高生)で
スポーツをされている世代に起こりやすい障害の一つです。
中高生は体の成長期であり
部活動や体育の授業などで、
激しく体を動かして運動します。
その時に体を大きく回旋させたり
前後に動かす事や
繰り返し行われるジャンプ動作等により
知らず知らずの内に背骨への負担が増し
腰の骨の複雑な椎弓という部分が骨折し(疲労骨折)、 腰の骨が分断される状態になります。
ただ、
「分離症だから必ず腰の痛みを伴う」
というものではなく、
腰の痛みは全くないのに、
実際にレントゲンを撮影してみると
「腰椎が分離していた」
という状態になっている事も珍しくありません。
腰椎が分離した初期の段階で
適切な処置を行い、治療していけば、
分離した骨と骨がくっつきやすくなり治っていきます。
よくあるのが、
「特に痛みもないし、運動をしていても差し支えないから~」
といって、何の治療もせず放置しておくと
骨と骨がくっつかない状態になり
「偽関節」というものになります。
「偽関節」とは、
骨折した後、骨と骨がくっつかないままで
治癒してしまい
本来動かないところが関節のように動き
不安定な状態になったものですね。
運動においてはパフォーマンスも下がりやすく
力の入りにくい状態にもなるので
適切に処置し、偽関節にならないように治療する必要があります。
・すべり症
腰椎が分離された状態を放置し
激しい運動を続けていると
「すべり症」
になる可能性があります。
腰椎は通常であれば、
前に倒れる状態(前湾)になっています。
分離症によって、
グラグラで不安定になってしまった腰の骨は
腰椎が前に倒れる状態(前湾)の所でズレやすくなります。
「すべり症」という名前の由来の通り
腰椎が通常の位置よりも
ズレてしまったものを「腰椎すべり症」と呼びます。
この大まかに分けた
「分離症」と「すべり症」
それが同時に発生しているものが「腰椎分離すべり症」です。
■腰椎分離すべり症の症状
分離した腰椎が神経を圧迫する事も多く、
痺れや放散痛、腰部の痛みを伴います。
上記で述べたように、
「分離症だから必ず痛みを伴う」
という訳ではありませんが、
何かしらの症状や他覚的所見が出ている場合がほとんどです。
■腰椎分離すべり症の治療法
腰椎分離すべり症では
基本的に手術を行わない保存療法で治療していきます。
整形外科ですと痛み止めを含むブロック注射
電気などによる物理療法、
腰部の牽引やリハビリ等の理学療法
などが行われるのが一般的です。
他にはコルセットを着用し、
腰部の分離した部分を動かないように
固定し安定化させる事で
骨と骨がくっつくまで待つ方法もあります。
■腰椎分離すべり症にならない為の対策
腰椎分離すべり症は
痺れや痛みを伴う事もあり
やはり日常生活においても何かしらの「障害」を残す事になります。
本来であれば腰椎は
「分離」しておらず「すべって」いません。
ですから、その正常な状態から”逸脱”
していれば、痛み等が発生しても
何らおかしい事ではありません。
痛みがあれば苦痛です。
例え症状が改善傾向になったとしても
痺れや運動障害が残る可能性も否めません。
事実、数多くの「腰椎分離すべり症」の方は
腰の痛みや痺れを訴えられ、当院へご来院してきます。
もちろん、そういった方々に対して治療を行い
症状を改善し、今後再発しないように
アドバイス等もさせて頂きますが
本当の事を言ってしまえば
「腰椎分離すべり症」にならなければ良いだけの話
なわけです。
「腰椎分離すべり症」にならなければ
この様な記事を読む必要もありませんし
腰の痛みや痺れで悩んで、
貴重な時間を消費する事もありません。
まあ、とは言っても
誰しも「腰椎分離すべり症」に
なりたくてなっている訳ではありませんよね。
それに、日頃の運動や日常生活で
間違った体の使い方をしていれば、
自然と身体に無理な負担が加わります。
そして、知らず知らずの内に
腰椎が「分離」し「すべり」やすい状態になっていくのも
これまた事実です。
『じゃあ、どうすれば腰椎分離すべり症にならないの?』
『今すでに腰椎分離すべり症の私はどうすればいい?』
といった声も聞こえてきそうですが、
この記事で
その全てをお伝えする事はできませんし、
患者様、一人一人で体の状態は千差万別です。
ですから、
・このトレーニングが良い
・こういったやり方が良い
・回数はこのくらいで
など、お伝えする内容は
それぞれ全く異なってくるわけです。
以上の事から、この記事内で
「腰椎分離すべり症」の対策をお伝えできかねます。
しかし、当院へご来院頂ければ、
患者様一人一人に対して
症状を聞きながら対策等をお伝えし
症状の出ている方であれば、
それが緩和するように
まだ症状は出ていないが
腰椎分離すべり症の疑いがある
もしくは、なるかもしれないから
今の内に対策しておきたいのであれば、
その方法を直接お身体を診させて頂いた上で、お伝えしていきます。
■腰椎分離すべり症の原因と対策のまとめ
・「分離症」と「すべり症」の2つがあり、運動を激しく行う比較的若い世代(中高年)に起こりやすい障害
・同時に発生している状態が「腰椎分離すべり症」
・「分離しているから必ず痛みを伴う」というわけではないが、他覚的所見が出ている場合がほとんど、痛みや痺れなど
・整形外科での治療法は、ブロック注射や痛み止め、電気による物理療法および牽引、リハビリ等の理学療法
・「腰椎分離すべり症」にならなければ良いだけの話だが、実際にはそれが難しい
・治療法や対策については患者様、一人一人違い、千差万別なので、直接診させて頂き、お伝えしていきます!
それでは!らっく楽になってください!
Google検索では
上記をクリックしていただければお問い合わせや当院への道のりの確認に便利です。
(2018年9月11日)